のんびりパート主婦日記 ときどき断捨離 ときどきアウトドア

ブランク10年で事務パートについたのんびり主婦の徒然日記

オーストラリアの思い出〜その1〜出発

約15年前の オーストラリア滞在時の回想。 その頃私は29歳。 初めてのオーストラリアに旅立ったのは、2003年の7月だった。

ワーキングホリデーという制度があって、今はどうか分からないが当時参加出来るギリギリの年齢だった。

5年勤めた金融関係の会社をあっさりと辞め、ネットで見つけた語学学校を世話するエージェントだけを頼りにいざシドニーへ。

だいたいオーストラリアというものが私には現実感をもって想像できなかった。

エアーズロックやカンガルーやコアラの映像を見た事はもちろんあるけれど、実際の人々の暮らしがどんな風なのか、あんな大自然みたいなとこにビルとかあってスーツ着た人いるんだろうか。そんな感じだった。

私は当時 日本の南に位置する地方都市の実家暮らし。

身内や友人に見送られ、小さな空港を後にする。相当前の話で、この時はなぜか日記など一切書き留めてないので、ほんとうに遠い記憶だけでこれを書いている。

韓国の仁川経由で向かった気がする。 飛行機会社がどこだったのか全く覚えていない。ただ当時はLCCはなかった。

不安と興奮でまんじりともせず、外を見つめていた。 雲が一面に広がる夜空の上に プラチナの月が輝いていた。 冷たく これ以上ないくらいに澄みきったプラチナの月…

何が私を外国へ駆りたてたのだろう。

その時の衝動は、今はもう分からない。少しも思い出せないのだ。

ワーホリという制度がある事を知ったこと、それは学校に行って英語を学ぶことも出来るしバイトで働くことも出来る、そして参加可能なのは30歳まで。もう今しかない。 当時5年付き合っていた彼とは、彼の母親に交際を大反対されており、結婚までの道のりは前途多難…

いろいろな想いが 未知なる世界へと駆りたてのかもしれない。

ともかく 私は一年滞在の予定で日本を発った。 びっくりするほど小さいキャリーバッグと小さなボストンで…